無痛分娩経験者が語るメリット・デメリット。無痛のはずが、最後は帝王切開になるフルコースお産でした

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無痛分娩経験者が語るメリット・デメリット。無痛のはずが、最後は帝王切開になるフルコースお産でした


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私は出産時、無痛分娩を選びました。無痛分娩は痛くないのが一番のメリットですが、当然デメリットもあります。

結論から言ってしまうと、私は最後は帝王切開になってしまいました。今日は無痛分娩のメリット・デメリットや当日の流れを、私の体験をもとに書こうと思います。

無痛分娩のメリット・デメリット

メリット

痛みが少ない

体力の消耗が少ないので回復が早い

痛みが少ないので冷静に会話をしながら産める

デメリット

自然分娩よりも高価になる

無痛分娩で出産できる病院が少ない

陣痛が弱まってしまうことがある

まれに麻酔の副作用がある(電気が走るような感覚、金属を舐めた時の味など)

中には反対派もいる

私が無痛分娩を選んだ理由

私の場合は傷みを和らげることよりも、産後の回復が早いということが魅力に感じました。

里帰りや親に手伝いに来てもらわずに、夫婦だけで頑張ろうと考えていたからです。二人でやっていくには、なるべく私が早く動けるようになったほうがいいと思いました。

夫の国フランスでは無痛分娩が主流なので興味があったということもあります。

無痛分娩をやっている病院は日本では多くないのが現状ですが、幸いバスと徒歩で30分くらいのところに良さそうな産院が見つかりました。

確認はしていないので分かりませんが、父から反対されそうな気がしたので、私の両親には無痛を選んだことは言いませんでした。(病院には出産翌日に来てもらいました。)

よくある疑問に答えてみる

本当に痛くない? 

→麻酔が効いているときは痛くない

無痛分娩にはあらかじめ出産予定日を決めて陣痛促進剤を利用して陣痛を起こし出産するタイプ(計画出産)と、自然に陣痛が来るのを待ってから麻酔を開始するタイプに2パターンがあります。私の病院は後者でした。

私は破水からでしたが、歯を食いしばって耐えなければいけないくらいの約3分間隔の陣痛までは経験しました。

麻酔は助産師さんと話しながら追加できるので、麻酔が切れてつらくなってきたなと思ったら、また追加してもらうことができます。

値段は?

→自然分娩+7万円(60万円弱)

ぴんきりみたいですが、私の病院は他に比べると安いほうでこのくらいでした。実際には帝王切開になってしまったので、その分追加で支払っています(たぶん65万くらい)。

実際には12週頃の分娩予約時に10万円払って、出産一時金(42万円)の直接支払制度を利用したので、退院時に支払ったのは12~3万円くらいでした。

回復は早い?

→帝王切開になったので分からずじまい

無痛分娩は体力の消耗が少ないと聞きますが、帝王切開になってしまったので回復に余計に時間がかかることになってしまいました……。

その他

麻酔開始後は飲食はできません。下半身に力が入らなくなるのでトイレはチューブを入れました。麻酔が聞いていたので痛くはなかったです。

無痛分娩の流れ

上に書いた通り、私は陣痛が来てから硬膜外麻酔を開始する方法でした。陣痛が来始めてから5時間くらいしたころでしょうか。定期的に子宮口のチェックをしてくれていた助産師さんの合図でドクターがやってきて麻酔の準備をしました。

ベッドに両膝を抱えて(体育座りのポジション)腰のところにカテーテルを入れます。お腹が大きいのでこのポジションが案外難しかったです。麻酔が入ってくると背中が冷たくなる感じがしました。

しばらくすると麻酔が効いてきて本当に痛くなくなってきます。子宮口が全開になるのを待ち、全開になったら分娩室に移動します。

分娩台に上がったら助産師さんからのいきみ方の説明がありました。自然分娩の場合はこの段階でかなり痛くて苦しいはずですが、立ち会っていた夫と笑えるほどの余裕があり、会話をしながら分娩が進んでいきました。

痛みがなくて陣痛の波を感じることができないので、いきむタイミングが自分では分かりません。モニターに映し出された陣痛の波を見ながら、助産師さんに「そろそろいくよ~」と声をかけてもらいながらいきみます。

無痛分娩のデメリットを体験

私は出産前日破水して入院しました。寝ていると1:00頃に陣痛が始まり6:00頃に麻酔開始。9:00頃なって分娩室に入りました。そこにいたのは私、立ち会いの夫、助産師さんの3人。

和やかに始まった出産でしたが、しばらくすると助産師さんの様子が変わってきて、ちょっと進みが遅いとの説明を受けました。

促進剤を使ったり、ヘルプの助産師さんやドクターがやってきていろいろ試したのですが、胎児の向きが良くない(回旋異常)と説明を受け最後は緊急帝王切開になりました。しかも麻酔がちゃんと効かないうちに手術がスタートというまさかの展開です。

自分が帝王切開になるとは全く思っていなかったので、妊婦雑誌の帝王切開特集も関係ないだろうとスルーしていました。

どんどん展開が変わりいろんな手術器具に囲まれていく中で、自分の気持ちと体がついていかず、退院してからも気持ちの整理がつかずに産後1か月くらいは精神的にとてもつらかったです。

妊娠中にできたことはあったか

妊娠中、貧血にはなりましたがそれ以外は順調な妊婦でした。体重の増えも6kgくらいだったので自己管理はできていたほうだと思います。産休前までは通勤時の駅などの階段の上り下りを意識的にしたり、産休に入ってからは2時間歩くなどしていました。

でも出産は本当に最後まで何が起きるか分からないです。もう起きてしまったことは仕方ありません。娘も私も無事だったのでそれで充分だと今なら思えます。

ただ、帝王切開について知識をつけておけば産後気持ちの整理がもう少し上手にできたのかもしれないとは思います。

おわりに

今日は私の無痛分娩の経験について書きました。助産師さんからも「フルコースのお産になっちゃったね」と言われ、出産後しばらくは気持ちの整理が着かなくて大変でした。

だからと言って無痛分娩を否定するかというと、そうではありません。確かに痛くなかったので、痛みに不安がある方やお産に冷静に向き合いたい方にはいいと思います。

出産は最後まで何があるのか分からないので、こういうリスクもあるということを伝えたくて書きました。

参考にしていただけたら嬉しいです。

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました♪

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